宅建士は毎年20万人近くが受験する超マンモス資格です。
それゆえに宅建士の通信講座の数も、法律系の国家資格の中でだんとつです。
不動産業界では必須の資格ともいえる宅建士は、会社からの要請で受験する方も多く、なるべく効率的に短かい学習期間で合格することが求められる資格でもあります。
働きながらでも試験のプロのノウハウで、短期間での合格が目指せる方法としては、やはり通信講座の利用がベストでしょう。
いったいどの通信講座を選べばいいの??
というあなたへ、このサイトでは宅建士の通信講座を選ぶ際に見るべきポイントや、宅建士の勉強法や資格の役立て方の話まで、お役に立つ情報をお届けしていきます!
なお、管理人自身も、やはり通信講座を使って平成21年度の宅建試験に合格することができました。
その時の受験経験をもとに、この通信講座なら自信を持っておすすめできると思える通信講座を中心にナビゲートしていきます。
宅建士試験における独学と通信講座の比較
宅建士の試験にチャレンジするにあたって、独学を選ぶのか通信講座を選ぶのかという点で迷われている方もいると思いますので、ここで両者を比較していきましょう。
【通信講座】
・テキストと動画講義がリンクしており、インプット学習の効率が高い【独学】
・万人向けに網羅的な分厚いテキストになりがち
・動画講義がないのでインプット学習の効率が悪い
学習環境
【通信講座】
・各通信講座ともインターネットでのEラーニングや講義配信に力を入れており、いつでもどこでも本格的な学習が可能
・質問サポートを行っている講座であれば、学習中の疑問点もすぐ解消できる
【独学】
・学習中に分からない点があっても、自力で調べる必要があり、時間効率が悪い上に正確性にも不安が残る
費用
【通信講座】
・2万円以下~20万円前後までさまざま。自分に学習スタイルに合わせて選択可能
【独学】
・約2万円程度
一昔前までは、独学と通信講座を比較すると、もちろん学習効率は通信講座に分があるものの、その費用の差はかなりのものがありました。
しかし、現在ではネット環境の充実や、スマホの普及で格安のオンライン専門通信講座も複数存在し、独学とさほど変わりない程度まで価格が下がってきています。
この状況であえて数万円程度のお金を惜しんで最も貴重な「時間」を無駄にするという選択肢はどうしてもおすすめできないと思うのです。
宅建士の通信講座人気ランキング!
当サイトからの申し込みが多い人気の高い通信講座のランキングになります。
1位 クレアール
大手の資格スクールに比べれば知名度こそ劣りますが、講師の質の高さや独自の短期合格戦略カリキュラムで名を轟かせている通信講座です。
また、価格も大手資格スクールに比べるとかなりお手頃で、時期によってさまざまな割引キャンペーンも行っていますので、公式サイトでチェックして下さい!
テキスト
市販テキスト(2色刷り)
動画講義
通信講座専用の録画講義(WEB・DVD)
標準学習期間
4カ月~
単科講座の有無
あり
その他
質問サポートメール(無制限)
2位 フォーサイト
フォーサイトは2004年から通信講座に参入した比較的新しい会社の宅建通信講座です。
なんといってもフォーサイトのウリはそのお手頃な価格からは考えられない教材のクオリティの高さです。
フルカラーの見やすいテキストに、通信講座専用の質の高い講義教材つきで、5万円以下の低価格が人気の秘訣です。
大手の資格スクールとは違い、通信講座に特化すること校舎を構える必要もなく、またTVCMなども打たず口コミ中心で評判が広まった通信講座だからこそのコストパフォーマンスです。
どんな方にも自信を持っておすすめできる通信講座です!
テキスト
オリジナルテキスト(フルカラー)
動画講義
通信講座専用の録画講義(WEB・DVD)
標準学習期間
6カ月
単科講座の有無
あり
その他
特許取得のeラーニングシステムあり(道場破り®)
質問サポートメール(※15回まで無料)
3位 STUDYing(スタディング)
→STUDYing(スタディング)の宅建士通信講座公式サイト
STUDYing(スタディング)は、通勤時間などのスキマ時間を最大限に活かして学習を進められるように、書籍の教材を使わずにスマホやタブレットなどのデジタルデバイスのみで学習を進める、新世代の通信講座です。
紙の教材を使わないことで、映像講義付の通信講座としてはだんとつ最安値の約2万円。
なお、質問サポート等は行っていないので、あくまでも教材のみの提供だからこそのこの価格と考えておきましょう。
テキスト
オリジナルテキスト(フルカラー)※PDF
動画講義
通信講座専用の録画講義(WEB)
標準学習期間
3カ月~
単科講座の有無
あり
その他
質問サポート等はなし
4位 TAC
資格業界では誰もが知る大手スクールがTACです。
TACのウリはやはり、大手ならではの安心感と安定感でしょう。
試験対策の充実度や、教材の質の高さはまさに万全の構えです。
ただ、やはりその分お値段ははりますから、キャンペーンや雇用保険の教育訓練給付などをうまく利用して、なるべくリーズナブルに受講する工夫をしたいところです。
テキスト
オリジナルテキスト(白黒)
動画講義
通信講座専用の録画講義(WEB・DVD)
標準学習期間
2カ月~
単科講座の有無
あり
その他
質問サポートメール(※回数無制限)
自習室の利用可
5位 資格の大原
簿記で有名な資格スクールの老舗「資格の大原」です。
TAC同様に講師やカリキュラムにスキはありません。
また、老舗らしく多くの駅前に校舎を持つスクールでもありますので、通信講座とはいえ自習室などが使いたい、もしくは分からない点があったら直接質問してみたいなどという方にはおすすめできる通信講座です。
なお、宅地建物取引業に従事されているかたには、「宅建業従業者割引制度」がありますので、不動産業界に入って業務む必要性から宅建取得を目指す方は必ずチェックしきおきましょう。
テキスト
オリジナルテキスト(2色刷り)
動画講義
教室講義の録画講義(WEB・DVD)
標準学習期間
2カ月~
単科講座の有無
あり
その他
質問サポートメール(※10回まで)
自習室の利用可
宅建士の通信講座を比較する前に考えておくべきこと
宅建士の資格は国家資格の中でもダントツに多い受験者数を反映して、テレビCMでお馴染みの大手の資格校は当然として、宅建士専門の学校 からWEB学習の格安スクールまで極めて多くの選択肢があります。
そして、多くの宅建士通信講座の中から自分に合ったもの選ぶには、自分なりの基準を持つことが大切です。
ここでは、そのような宅建士の通信講座選ぶ際に見るべきポイントをを解説します。
まずは自分の学習環境を考えよう
宅建士試験の通信講座を選ぶ前に、まずは自分の学習スタイルや、適性をしっかりと確認しておきましょう。
例えば1日2時間勉強するのでも、通勤時間などのスキマ時間が大半の方もいれば、しっかりと机の前で2時間を確保できる方もいるでしょう。
細切れの時間を最大限活用していくためには、スマホやタブレットでの講義の動画視聴や、音声学習を中心としてWEB学習に強い通信講座が向いているでしょう。
また、お仕事の内容が営業などで移動が多いのであれば、重くかさばる教材を持ち運ぶことは無理があるでしょうから、やはりWEB学習が中心となるかもしれません。
逆に比較的時間の余裕がある方であれば、しっかりとした分量のあるテキストを読み込むようなスタイルで、自習室の利用などもできる大手の資格スクールが向いているかもしれません。
また、そもそもテキストなどをスマホやタブレットなどのデジタル機器で読むこと自体抵抗があれば、テキストがPDFのみで提供するような通信講座は選択肢に入らないでしょう。
あなたの学習スタイルにぴったりの宅建士通信講座は必ずあります
宅建士は非常にメジャーで需要も多い資格であるため、あなたの学習スタイルに合った通信講座は必ずあります。
ならば、後は自分なりの判断基準を明確にして、できるだけ効率的に通信講座を探し、早く学習をスタートさせたいことろです。
同じ「通信講座」という名前を持っていても、テキストのスタイルや内容、講義のスタイル、質問対応などサポートの有無など、相当の違いがあるものです。
主に比較検討すべき項目としては
- テキスト・講義動画を中心とした教材
- サポート体制
- 価格
が重要なポイントとしてあげられます。
まず、最初に比較すべきテキスト・講義動画などの教材の内容は、通信講座選びの中でも最も重要な確認ポイントです。
テキストや講義は、内容ももちろん大事ですが、それと同じくらい、自分との「相性」が学習の進め易さに大きく影響するので、必ずホームページや資料請求で確認しましょう。
講義の動画はホームページで確認できる場合も多いですが、テキストなどの教材のサンプルの取り寄せが可能であれば面倒がらずに必ず資料請求して自分の眼で確認するようにして下さい。
サポート体制は質問対応や自習室・教室聴講の有無などです。
質問対応は、価格を抑えるために行わないスクールもあれば、回数制限あり、無制限質問可能まで、いろいろです。
大手校であれば、自習室が使えたり、通信講座生でも教室聴講ができたりといったサービスがある場合があります。
価格に大きく影響してくる部分でもあるので、自分の学習スタイルと予算の兼ね合いで何が必要で何がいらないのかを冷静に判断すべきポイントです。
価格最優先で通信講座を選ぶのはやめておきましょう
最後に価格の比較ですが、あくまでも自分の学習スタイルや教材との相性がいいかどうかを優先させて通信講座を選択し、価格ありきで講座選びを行うことは避けた方がいいでしょう。
なぜなら、価格最優先でピンとこない通信講座を選んでしまい、結果的に不合格となってまうことが、最もコストパフォーマンスが悪いやり方だからです。
資格試験での最も大きなコストとは通信講座などの教材にかかる費用ではなく、学習に費やす時間そのものです。
決して少なくない大切な時間を注いでの受験となるのですから、納得できる通信講座を選び、短期で合格を目指すことが、結果的にコストパフォーマンスの良い通信講座選びとなることを忘れないで下さい。
宅建士通信講座人気ベスト5を比較する!
テキストで比較!
各通信講座のテキストのスタイル
クレアール
市販テキスト(2色刷り)
フォーサイト
オリジナルテキスト(フルカラー)
STUDYing(スタディング)
オリジナルテキスト(フルカラー)※PDF
TAC
オリジナルテキスト(白黒)
資格の大原
オリジナルテキスト(2色刷り)
宅建士試験の学習においてテキストは、勉強の中心となる教材です。
単純に見て理解しやすいのは、フルカラー>2色刷り>白黒になると思います。
ただ、テキストにマーカーを引いたり書き込みをしたりしていきながら使っていくには白黒の方が好都合という方もいます。
また、そのようなスタイルの場合、テキストがPDFのみの提供となるSTUDYing(スタディング)では、プリントアウトしたり別途ノートを用意する必要があるでしょう。
なお、クレアールのテキストは市販とはいえ、クレアールで長年活躍する講師自身が執筆したものなので、全く問題ないでしょう。
いずれにせよ、個々人の好みの部分もありますので、テキストサンプルなどの確認は必須です。
講義教材で比較!
各通信講座の講義教材のスタイル
クレアール
通信講座専用の録画講義(WEB・DVD)
フォーサイト
通信講座専用の録画講義(WEB・DVD)
STUDYing(スタディング)
通信講座専用の録画講義(WEBのみ)
TAC
通信講座専用の録画講義(WEB・DVD)
資格の大原
教室講義の録画講義(WEB・DVD)
通信講座の学習効率が独学と比べて圧倒的に優れているのは、この講義教材の存在によるところが大きいでしょう。
テキストの文字を目で追うだけのインプットに比べれば、テキストとリンクした動画講義によって目と耳から知識をインプットするのでは、理解度や定着度に格段の差がでてしまうからです。
そんな通信講座のキモともいえる講義教材ですが、比較すべきポイントは専用のスタジオで通信講座のために収録されたものかどうかです。
カメラアングルや音声の質などのクオリティの面で、大部屋での講義を録画するスタイルは難ありといわざるを得ません。
その点、資格の大原は教材講義の生収録なのは、ちょっと残念・・・。
また、STUDYing(スタディング)の講義教材にはDVDの選択肢は無いので、WEB視聴の環境が無い方は要注意です。
サポート体制で比較!
各通信講座のサポート体制のスタイル
クレアール
質問サポートメール(無制限)
eラーニングシステム「Vラーニングシステム」
フォーサイト
質問サポートメール(※15回まで無料)
特許取得のeラーニングシステムあり(道場破り®)
STUDYing(スタディング)
質問サポート等はなし
TAC
質問サポートメール(無制限)
インターネットフォローシステム「i-support」
自習室の無料開放
教室聴講制度
資格の大原
質問サポートメール(※10回まで)
自習室の無料開放
教室聴講制度
勉強を進めていくなかで、講義とテキストだけではどうしても理解できない部分や、学習の進め方に不安になったりすることは誰にでもあることです。
そんなときに活用できるのが、質問サポート制度です。
STUDYing(スタディング)だけは質問サポートがありませんが、価格を考えればやむなしといったところでしょうか。
フォーサイトは15回の制限付ですが、受講生の年間平均質問回数は5回ということなので、通常であれば十分なのかもしれません。
質問サポートを回数無制限でサポートしてくれるのは、クレアールとTACです。クレアールとTACの価格差を考えると、この点ではクレアールにかなり魅力があります。
自習室の利用や、スクーリングと呼ばれる実際の教室での聴講制度は、やはり大手のTACと大大原ならではのメリットですね。
価格と費用で比較!
さまざまな通信講座の内容を踏まえ、最後に確認すべきが価格が妥当なものかどうかです。
まずは、ざっくりとした各通信講座の価格帯を下図でご確認下さい。
主な宅建士通信講座の主要価格帯の比較チャート
おおむね、基本的な総合コースの価格帯はこのようなります。
そして各通信講座とも、「早割」や「再受講割引」、「他資格保有者割引」などさまざまな割引制度があるので、その割引制度を踏まえてまずは現在の価格を確認します。
しかし、実は最終的な費用を知るためには単純に割引後の価格どうしの比較をするだけではいけません。
トータルでどれだけの費用がかかるのかを知るためには、以下の2点も比較することが必要となります。
- 合格お祝い金
- 教育訓練給付
合格お祝い金も要比較
合格お祝い金とは、文字通りその通信講座を利用して合格を勝ち取った方に送られるお祝い金のことです。
対象のコースに申し込み、合格証プラス合格体験記の提出でお祝い金がもらえるというパターンが多くなっています。
合格お祝い金がある通信講座
→合格で受講料の半額返金
→完全合格パーフェクトコースに申し込み合格すると8000円
→合格でアマゾンギフトコード2000円分
特にエルエー半額返金はかなりインパクトが大きいですね。
その他の通信講座も期間限定で合格お祝い金をする場合があるので、各講座のキャンペーンページをよく確認しておきましょう。
使える人は必ず使おう、教育訓練給付金
使える方は限られますが、雇用保険の教育訓練給付金も受講費用を抑えるための有力な方法です。
教育訓練給付金とは、受講開始日(教材発送日)に、雇用保険の一般被保険者であった期間が、通算3年以上(ただし、初回の利用に限り1年以上)ある方が対象となり、最大で実際に支払った学費の20%(ただし、10万円が限度)が支給される制度です。
なお、全ての通信講座に教育訓練給付金対象講座が存在するわけではなく人気ベスト5の講座の中では、STUDYing(スタディング)には対象講座がありません。
また、各通信講座とも教育訓練給付は使えるコースは限られているため、要確認です。
宅建士通信講座人気ベスト5を比較する!まとめ
ここまで、通信講座選びの3大要素ともいえる「テキスト」、「講義教材」、「サポート体制」に加え、価格・費用についても見てきました。
教材の質そのものは、各通信講座ともクオリティは高いので、それ以外の部分で分類すれば、
タイプ① 教材は全てデジタルでOK。質問サポートなどはいらないからとにかく低価格で!という方向け
タイプ② 知名度のあって安心感のあるスクールで、しっかりサポートを受けながら勉強したい方向け
タイプ③ タイプ①とタイプ②の中間のバランス型
クレアール ※ややタイプ②よりのタイプ③
といったところでしょうか?
いずれにせよ実際の教材との相性が大切なので、必ず資料請求やWEBサイトでのサンプルチェックはお忘れなく!
それでは、長くなりましたが、このサイトを参考に宅建合格の栄冠を手にされることをお祈りしております!!
宅建士試験の概要
宅地建物取引士資格試験(宅建試験)とは
宅地建物取引士資格試験(宅建試験)は、国土交通大臣が実施する国家試験です。
試験の運営は、一般財団法人不動産適正取引推進機構が国土交通大臣の指定機関となり、各都道府県知事の委任を受けて実施されています。
試験の公式情報や受験の申し込みは不動産適正取引推進機構の公式サイトから行います。
受験資格
年齢、学歴、国籍等の制約はなく誰でも受験することができます。
試験の申込み期間
毎年7月上旬から下旬
ネットでの申込み:毎年7月1日 ~ 7月15日
郵送での申込み :毎年7月1日 ~ 8月1日
試験日
毎年1回、10月の第3日曜日
午後1時~午後3時(2時間)
受験手数料
7,000円
試験形式
四肢択一のマークシート方式による会場受験
試験中持ち込めるもの
- 受験票
- BやHBの鉛筆(シャーペン含む)
- プラスチック消しゴム
- 鉛筆削り
- 時計
※法令集や電卓の持ち込みは禁止です。
合格発表日
原則として、12月の第1水曜日又は11月の最終水曜日
宅建試験の試験科目と合格基準
試験科目
出題範囲 | 出題科目 | 問題数(配点) |
---|---|---|
権利関係 | ・民法 ・借地借家法 ・建物区分所有法 ・不動産登記法 | 14問(14点) |
法令上の制限 | ・国土利用計画法 ・都市計画法 ・建築基準法 ・農地法 ・土地区画整理法 ・宅地造成等規制法 ・その他の法令 | 8問(8点) |
宅建業法 | ・宅建業法 ・特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保に関する法律 | 20問(20点) |
税 | ・税法 | 2問(2点) |
その他 | ・鑑定評価基準 ・地価公示 ・住宅金融支援機構・ ・景品表示法 ・統計 ・土地・建物 | 6問(6点) |
合計 | 50問(50点) |
合格基準
50点満点中、約7割の35点前後(※毎年変動します。)
試験対策としては、40点を確実に取れる実力を目標にしてがんばりましょう。
試験の一部免除
宅地建物取引業に従事されている方が、登録講習の課程を修了し、登録講習修了者証明の交付を受けることで、試験科目のうち「土地・建物の概要」の2問と「宅地・建物の受給及び実務」の3問の合計5問が免除されます。
※講習終了試験に合格した日から3年間に限る。