
一部の試験科目が免除される制度
宅建士試験には、国土交通大臣の登録を受けた機関による「登録講習」を受講することを条件として、一部の試験科目が免除される、「5問免除」という制度があります。
5問免除の対象者
この制度が利用できるのは、現に宅建業者に勤務していて、有効な従業者証明書を所持している方のみです。
ちなみに2005年より前は「実務経験3年以上」も要件に入っていたのですが、今は宅建業に従事している方であれば、どなたでも受講することが出来るようになったのでありがたいですね~。
これは会社の命令で宅建士を受けなければいけない方へのせめてもの配慮(※個人的感想)ともいえる特典みたいなものなので、使える方は必ず使いましょう。
5問免除のメリット
具体的には以下の法律科目が免除の対象です。
- 住宅金融支援機構法
- 統計
- 不等景品類及び不等表示防止法
- 土地
- 建物
さほどの難しい問題が出る部分ではありませんが、最初からこの5点分は正解しているものとして取り扱われるので、仮にその年の合格基準点が35点であれば、45点満点中の30点取れば合格となります。
この5問にかかわる部分を勉強しなくて良いことで、他の重要な法律科目の勉強時間を増やすことができることもあり、5問免除の利用者の合格率は約1.2倍と高くなっています。
5問免除のデメリット?
一応、5問免除のデメリットをあげれば、
- 「登録講習」を受講する必要がある(費用は大体1万5千円~2万円程度)
- 試験時間が2時間から1時間50分に短縮される
ことがあげられますが、メリットの大きさに比べれば微々たるものなので、利用できるのであれば是非利用していきましょう!