宅建士合格に必要な学習時間
宅建士試験に合格するために必要とされている学習時間は250~300時間程度と言われています。
とはいえこれはあくまでも目安です。
個人個人の学習環境や能力によって、大きく左右されるため、100時間の勉強でも余裕で合格する方もいれば、500時間かけても受からない方もいます。
ここでは、できるだけ短い期間で宅建士に合格するために抑えておくべきポイントをご紹介していきます。
最初に過去問を一度はやってみる
宅建士の勉強に取りかかる前に、まずは最新年度の過去問を一通り確認してみましょう。
もちろんこの段階で問題が解ける方はほとんどいないはずなので、問題を読んで、そのまま解答と解説を読んでしまって構いません。
読んだところで、何を言っているのかさっぱり分からないとは思いますが(笑)、この作業を行うことで、
・宅建士の試験にはどんな問題が出るのか
・宅建士の試験で使われる用語にはどのようなものがあるのか
・宅建士の試験の具体的な方式やボリュームはどのくらいか
がなんとなくレベルでも確認でき、試験に対する具体的なイメージが持てるはずです。
例えば通信講座の学習導入講座などをこの後に視聴する場合でも、これをやっておくとやっておかないでは、理解のし易さ=学習効率が全く変わってくるので、面倒くさがらずにやってみて下さい。
最短合格を目指すなら独学はありえない
少なくとも、最短での合格を狙うのであれば、「独学」という学習スタイルはNGです。
確かに宅建士の学習そのものは、市販のテキストと問題集でも十分に可能です。
しかし、合格までの勉強時間をなるべく減らす、つまりは「学習効率」を上げるためには、動画講義や音声学習を併用し、五感を使ってインプット学習をすることは必須です。
もちろん、最終的には紙の問題を読んで紙の解答用紙に解答していくという資格試験である以上、テキストと問題集は必要です。
通信講座や通学講座の良いところは、そのテキスト・問題集と動画・音声教材の内容がリンクしており、最も効率良く学習が進められるところです。
また、独学となるとその年の試験傾向に関する情報収集や、学習のスケジュール作りなど、勉強そのもの以外に費やす時間もバカになりません。
その点、資格スクールを利用すれば、そのカリキュラム通りに勉強していけば問題ありませんし、学習中の疑問などがあっても、質問サポートつきの講座であればすぐに答えが返ってきます。
スキマ時間の活用は必須
一日の学習可能時間を最大限に活かすには、スキマ時間の活用は絶対に必要です。
移動時間中やちょっとした待ち時間など、ほんの数分の時間でも無駄にすべきではありません。
ちなみに管理人は、どうしても覚えきれない用語の内容などは自宅のトイレの壁に貼りつけておき、おしっこしながら唱えて無理やり頭に入れたりしていました(笑)。
そして、スキマ時間の活かすに欠かせないのが、いつでもどこでも学習できるコンパクトな教材や、スマホ学習の活用です。
特にスマホであれば、ポケットに入る大きさで動画講義の視聴から一問一答の問題集など幅広い形での学習ができます。
また、スキマ時間を使い切るというと、いかにも大変なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には逆です。
なぜならば、人間の集中力には限りがあるので、長時間の学習よりも細切れ学習の方が集中力の維持には効果的だからです。
一回あたりの脳への負荷が少ないため、むしろ学習が楽に感じるはずです。
もちろん中には、例えば民法の難しい権利関係の理解など、じっくり腰を据えて学習するべき内容もありますので、そのあたりはうまく使い分けて、学習全体をいかに楽に行えるかを考えてみて下さい。
試験が近づくにつれて学習時間は増やしていく
もし同じ300時間の勉強を3カ月でするとしても、
・1カ月目(100時間)→2カ月目(100時間)→3カ月目(100時間)
というふうに平均的に学習するよりも
・1カ月目(50時間)→2カ月目(100時間)→3カ月目(150時間)
というように、試験に近い時期ほど学習時間を増やしていくほうが合格はし易いでしょう。
なぜならば、人間の脳は近い時期の記憶ほど鮮明に思い出すことができるからです。
仕事や家庭の都合もあるでしょうから、例に出したほど極端に学習時間を傾斜させるのは難しいかもしれませんが、「試験が近づくほど学習時間を増やしたほうが効率的」という原則は覚えておいて下さい。
いわば「最後の追い込み」は実際に効率が高いということでもあります。
まれに、1カ月未満の学習期間で合格してしまうような、超短期合格者が表れますがこのような理由もあるのです。
資格はあくまでも手段、最短での合格を目指そう
宅建士の資格を目指す理由は人それぞれですが、共通して言えるのは資格取得は手段であって目的では無いということです。
であればこそ、できるだけ効率の良い方法を追求して、さっさと最短で合格してしまうのがベストですよね。
その為の一助にこの記事がなれば幸いです。