
例年20万人程度の受験者がいる大人気国家資格の宅建士。
法律系国家資格の入門的存在でもあり、取得を推奨している会社も多いことから、不動産関係以外の仕事をしていても資格を持っている方も少なくないでしょう。
そして実はこの宅建士は、在宅でもしっかり稼げる副業にも向いている資格でもあります。
この記事では数ある宅建士の副業の中でもおすすめの3つをご紹介します。
週末宅建士
週末宅建士とは平日に本業の仕事を行ない、土日のみ宅建士にしかできない独占業務である重要事項の説明等を行なうことです。
不動産業界で宅建士の数は慢性的に不足しており、特に週末や引っ越しシーズンなどの繁忙期には常勤の宅建士だけでは仕事が回らないこともしばしばあります。
そこを補うためにパートやアルバイトの宅建士が求めらるというわけです。
また、現在不動産業以外の本業をしていて将来的に不動産業への転職を考えている場合には、この週末宅建士の業務を通して実務経験を積んでおくことができるというメリットもあります。
なお、以前は対面で行わなければいけなかった重要事項説明も、法改正により現在ではオンライン上で行うこともできるようになりました。
よって「IT重説」と呼ばれるリモート業務であれば在宅での副業も可能です。
なお、重要事項説明の報酬相場は1件あたり5000円程度で、重説にかかる時間は30分程度。
で時給換算では比較的高い報酬が得られるのも魅力です。
またその他にも重説書類説明書の作成代行業務などもあり、この場合に時給は1500円~2000円程度となります。
なお不動産業を営むには5人に1人以上の常勤の宅建士が必要となりますが、中にはその常勤の宅建士の数が足りていないために、名前だけを貸す宅建士を探している場合もあります。
これは「名義貸し」という違法行為となりますので絶対に行わないように注意してください。
宅建士試験講師
宅建士は合格率が10~15%程度の簡単ではない資格。
そこで求められるのが宅建士合格者の講師です。
資格予備校の講師であれば時給3500円程度で、家庭教師であれば時給2500円程度となります。
またオンラインでの講師であれば在宅での副業も可能です。
なお宅建の受験者は働いている社会人が多いので、土日や平日の夜にできるのも副業向きの理由といえます。
WEBライター
WEBライターは宅建士の資格がなくともできる仕事ですが、逆に宅建士の資格があることで差別化ができる仕事でもあります。
このWEBライターの仕事は、最初はクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトで仕事を探し応募する形が一般的です。
特に宅建士が求められるのは不動産・金融・住宅などの分野で、宅建士でなくては応募できない案件もあります。
報酬は初心者であれば文字単価0.5円程度からのスタートとなりますが、経験を積むことで文字単価1~2円程度の案件も受けるようにできるようになります。
最終的には時給換算で3000~5000円程度稼ぐことも可能です。
また宅建士としてある程度の実績をすでに持っている方であれば「記事監修」の仕事もおすすめ。
WEBサイトの記事の信頼性を高めるために、冒頭や文末に監修者として資格保持者の名前を出すことで
1万円~3万円を得ることができます。
なおライターとしてのスキルがつくことで、自分のブログを運営してアフィリエイト報酬を狙うことも可能。
この場合、最初の報酬を得るまでに半年から1年程度はかかることが多いですが、軌道に乗ればブログが自分自身の情報発信メディアとなり広告収入を得る方法もあります。
宅建士として副業を行う際の注意点
ここまで紹介してきた宅建士の副業ですが、基本的には宅建士の試験に合格するだけではなく宅建士としての登録が必要です。(※WEBライターなどは宅建士の試験に合格していればできるものもあります。)
また、登録には試験合格以外にも2年以上の実務経験(過去10年以内)か実務講習を受けることのいずれかが必要です。
また登録費用として以下の金額が必要となります。
- (実務講習を受ける場合)講習費2万円程度※講習機関により異なる
- 登録手数料 37,000円
- 宅地建物取引士証登録手数料 4,500円
また、宅地建物取引士証の有効期間は5年となり、更新の際には法定講習受講料と交付申請手数料を合わせて16,500円かかります。
まとめ
資格としての需要も受験者数も圧倒的に多いだけに、副業のチャンスも幅広くあるのが宅建士の魅力。
せっかく苦労して取った宅建士を持っているだけで終わらせているのであれば、ぜひこのこの記事を参考に副業にチャレンジしてみてはどうでしょう。