宅地建物取引士(宅建士)とはどんな資格?

「宅建(たっけん)」もしくは「宅建士(たっけんし)」とは、不動産取引にかかわる国家資格である「宅地建物取引士」の略称です。

2015年3月までは「宅地建物取引主任者」という名前でしたが、2015年4月から「宅地建物取引士」と名称が変わり、「宅建士」と呼ばれることもあります。

今のところ、長年親しまれた「宅建」の方がまだ浸透しているかもしれません。

この、宅建士が国家資格の中でも有数の受験者数を誇るのには、宅建士の「独占業務」と「設置義務」が大きく影響しています。

宅地建物取引士(宅建士)とはどんな資格?

宅地建物取引士の独占業務

宅建士には、法律で宅建士以外が行うことを禁止されている独占業務が3つあります。

独占業務1 物件に関する重要事項の説明

不動産取引では大きな金銭や、契約関係の変動があります。
その際にトラブルが起きないように、アパートを賃貸したりマンションを買ったりする場合の契約前に、売り主・貸し主側は必ずその物件に関する重要事項を買い主、借り主に説明する義務があります。

独占業務2 重要事項説明書への記名・押印

重要事項の説明にあわせ、重要事項の内容が記載された「重要事項説明書」に記名・押印をした上で、交付をします。

独占業務3 契約書への記名・押印

重要事項の説明と、重要事項説明書への記名・押印が終わり買い主・借り主が内容を確認し納得して、はじめて契約ができます。
宅地建物取引士は、契約書の内容に間違いがないかどうか確認をして、記名・押印をします。

不動産屋さんでアパートなどを借りる時に宅地建物取引士からこれらの説明を受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。

宅地建物取引士の設置義務

不動産業を営む宅地建物取引業者の事務所では、法律で5人に1人は宅地建物取引士を置かなければいけないと決められています。

したがって、規模が大きい不動産業者では、たくさんの宅建士が社内に必要になります。

そのため、不動産業者に就職・転職するとすぐに宅地建物取引士を取得させらるケースが多く、そのことが宅建士の受験者数の多さにもつながっています。

ちなみに「宅地建物取引業者」とは

  • 不動産の売買・交換を自分で行う
  • 不動産の売買・交換を代理・媒介する
  • 不動産の賃貸借を代理・媒介する

ことを業務とする事業者のことをいいます。

実際に宅建士として仕事をするには「資格登録」が必要

宅建士の試験に合格してもすぐに宅建士としての実務を行えるわけではなく、試験に合格後、都道府県知事に対し資格登録をしたのち、「宅建建物取引士証」の交付を受けることが

資格登録申請には、実務経験が2年以上必要ですが、実務経験が2年に満たない方でも
「実務講習」を受ければ登録要件を満たすことができます。

また、この「宅建建物取引士証」は5年ごとの更新が必要になります。